笑顔を忘れず(*^_^*)
遠き日の 笑ひに関はる 思ひ出を 友らと語りて 安らぎてをり
建て替えのため、郊外に越す友を囲んで4人でささやかな会食をした。図書ボランティアの仲間で、たった今仕事を終えてきたばかり。一人が言った。「時間になったけど、あともう少しだったので、切がいいところまでと頑張っていたのよ。」と。そしたら職員が来て「後は私達がしますから」と無愛想な顔で言ったそうな。すごく不愉快だったと友は言う。私達のことを思って言ってくれたのかもしれないけど、厭な感じ。何でだろう。一人が「笑顔があれば違うんじゃない?」そうそう、笑顔。大事だよね。ニコッとして言ってくれたら、素直に「じゃ、後お願いします。」と気持ちよく帰れたのに・・・・・・・・・
私はどうだろうか。外に対しては笑顔を絶やさずにいるつもりだが、内に対しては笑顔が少なくなっているかも知れない。特に介護をしている母には厳しい顔をしているかも。デイサービスで迎えに来る福祉職員の笑顔には、仕事とはいえ感心する。そして癒される。そう言えば、教育にしろ、政治にしろ腹の立つことばかりで、この頃心から笑ったことはないような気がする。
かつてこんな事があった。教員の友が、この頃顔の、特に頬のあたりがひきつってぴくぴくするので病気かと医者に行った。彼女はいつも苦虫をつぶしたような顔をしていて高学年の担任だった。結構睨みがきいていた。ところが、一年生の担任になった。新入生が、恐くて学校に行くのが厭と言われたら困ると毎日無理して笑顔をつくっていたそうな。やはり、ひきつった笑顔はまずい。自然の笑顔は潤滑油の役目をする。
箸が転がっても可笑しいという年代があった。もう遠い日のことだが、二十歳ちょっと前、学生の私は詩吟部だった。市の文化祭に出演してくれと依頼があり、六人で舞台に立って合吟をした。吟じる言葉が同じはずなのに、誰か一人全然異なる言葉を吟じた。しかも大きい声で。一瞬、みんな止まってしまった。顔を見合わせたら、急に可笑しくなって舞台上だということも忘れて、身体をよじって笑い出した。・・・・・・・・その後、どうなったか覚えていないけど、アンケートに「笑うとは不謹慎な。間違っても続けるべき」としごく当然なことが書かれてあった。
友らと語りながら、秋の一日、久しぶりに心から笑えた。だんだん年を重ね、若い日のように笑うことも少なくなってきたが、どんな時でも笑顔は失わずにいたい。相手が、つかの間でも明るい気持ちになれたと思ってくれたら嬉しい。
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